こんにちは。
先日、NPO法人 どーもわーく様主催のもと、
なるみ吃音相談室の横井秀明先生から吃音についての講義を受けました。
ココ・カラ・フルでは、通所される利用者にとって必要な支援の知識などを取り入れるために、
様々な関係者様から講義などをいただくようにしております。
今回は「吃音」をテーマに、横井先生からスタッフ・利用者に講義をいただきました。
その講義の様子をお伝えしていきます^^
〇吃音(きつおん)とは?
言葉がスムーズに発話しにくい+二次的行動が起きている症状のことです。
例えば、「リンゴ」と伝えるときに
・ことばを繰り返す(連発)…「リ、リ、リ、リンゴ」と発話する
・ことばを引き伸ばす(伸発)…「リーーンゴ」と発話する
・ことばが止まる(ブロック・難発)…ことばがすぐに出ず「…………リンゴ」と発話する
といった、発話しにくい症状(中核症状)とともに、
・緊張感が高まって身体が動く
・「えっと」などの言葉を合間に挟むなどの工夫をする
・話さないようにする
などの言動(二次的行動)があらわれる状態のことを「吃音」と呼ばれるとのことでした。
今回の講義でお聞きしたのは、子どもの吃音と大人の吃音との違いについて。
吃音をお持ちの方の年代に沿ってコミュニケーションの仕方が異なってくることや
中学・高校時代の経験から、コミュニケーションへの抵抗感が強くなりやすいとの話をうかがいました。
高校に上がる際の面接などでは、仕草や言葉にも形式的な部分は多いですよね。
また、面接官からの視線なども気になり、緊張しやすい環境下になります。
そういった、回避のできない特殊な状況下では特に吃音が悪化しやすくなり、その経験がコミュニケーションに対しての苦手感を生み出してしまう、とのことでした。
このように、吃音をお持ちの方は今までの経験からコミュニケーションについて悩みが大きくなってしまいやすいものです。
どうして苦手感が生まれてしまうのか、また、吃音をお持ちの方への接し方のポイントなども詳しく教えてくださいました。
講義を受けたのち、質問タイムをいただきました。
「緊張を減らすためにどんなことをしたら良いか?」という質問をさせていただくと、
横井先生は「『話す』というだけでなく、道具を使うことで内容を伝わりやすくすることも方法の1つ」と話されました。
実際に今回の講義では横井先生にパワーポイントを用いて説明をしてくださったのですが、それも「道具」の1つだそうなんです。
こういった自分に合ったリカバリ方法もとても大切なんですね^^
その後も利用者やスタッフからの質問をさせていただき、多くの学びをいただける時間となりました!
どーもわーく様、横井先生、貴重なお時間をありがとうございました^^
ココ・カラ・フルでは、このように
利用者へはもちろん、一人ひとりの方に合った支援方法を知り就労支援に活かせるように、日々多くの知識を取り入れて行っています。
他の事業所ではあまり見られない訓練もありますので、興味・関心のある方はぜひご連絡ください^^
今回お越しいただきましたお二方のホームページのご紹介です♪
こちらも興味・関心のある方はぜひご覧ください^^
NPO法人 どーもわーく(吃音とともに就労を支援する会)様
http://www.domo-work.com
なるみ吃音相談室 横井秀明先生
https://www.narumi-kitsuon.com